アスベスト繊維を吸い込むと、がんやアスベスト肺になります。
アスベストが原因と考えられるがん の一つが最近急増している肺がんです。
もう一つアスベストと関連の深いがんが悪性中皮種です。
これは肺のまわりや、小腸、大腸のまわりを覆っている薄い膜にできるがんです。
非常に進行が早 く、今のところ治療法が知られていない事から、診断から2年以内に亡くなることがほとんどです。
アスベスト繊維を吸い込んでもすぐに病気になるわけではありませんが、潜伏期間が非常に長く、 吸い込んだ量にもよりますがアスベスト肺で8〜25年、肺がんや悪性中皮種で18〜40年の潜伏期 間があります。
どんなに少量のアスベストでもひそかに病巣を広げ、ある日突然自覚症状が現れてくる可能性があるのです。
事実アスベストは非常に身近な発がん物質で、建材をはじめとして約3000種類もの用途に使用さ れています。
非常に細かい繊維で、肉眼では見えず臭いもしないため、アスベスト繊維の測定は非 常に困難です。
色々な病気で亡くなった方の肺を調べると、昭和40年代には肺の中にアスベスト繊維が検出される 人の割合は約52%でしたが、昭和60年前後になると99%の人からアスベスト繊維が検出されています。
アスベストが特に問題になるのはこうした事実があるからなのです。